花まつり

【はなまつり】

【は】るの陽射し うららかに 
【な】さけの雨が 甘露にかわり  
【ま】ことの愛で 満たされる  
【つ】どう人々 慕われて
【り】んと進む あるがまま
  尊く生きた お釈迦様

 
みなさま、こんにちは!
いわいうたや スタッフの石黒です。
今号のいわいうたごあいさつは、はなまつり です。

花で飾られた小さなお堂の中にたたずむお釈迦様、ほんのり香る甘茶。
子どもの頃、お寺の保育園に通っていたこともあり
花まつりの甘く和やかな記憶は、今でもおぼろげによみがえります。
こんな言い方は失礼かもしれませんが
お花に囲まれたお釈迦様がなんとも可愛らしい、そんな微笑ましい光景です。

花まつりは本来、灌仏会(かんぶつえ)と言って
お釈迦様の誕生日とされる4月8日に行われる仏教の行事です。
花御堂(はなみどう)の中の甘茶を張った水盤に誕生仏を置き
柄杓で甘茶をかけて、お釈迦様の誕生をお祝いします。
お釈迦様が生まれた花園になぞらえて、桜やれんぎょうなど春の花で飾り
誕生の際に九頭の龍が注いで産湯としたという清浄の水、または
天より降り注いだという甘露の雨になぞらえて、甘茶をかけるのだそうです。

花まつりは宗派を問わず各地寺院や地域、学校、保育園などで行われます。
どなたでも参加できて、甘茶をいただいたり、稚児行列を観賞したり
地域によってはイベントとして開催されるところもある、親しみやすい行事です。
普段お寺に馴染みのない方も、一度参加してみるとよいかもしれませんね。
きっと心和む体験ができると思います。

お釈迦様の誕生を祝うように
自分の命、大切な人の命、地球上のたくさんの命に感謝し
新生活、新学期が晴れやかにスタートすることを願いたいものです。